世界の糖尿病有病数は3億7,100万人

国際糖尿病連合(IDF / 2012)は、世界の糖尿病有病数の新しい統計値を発表した。
それによると、世界の糖尿病有病数は3億7,100万人で、2011年の3億6,600万から500万人増えた。
うち1億8,700万は糖尿病と診断されず治療を受けていないという。 IDFは世界を7地域に分けて統計値を出している。日本を含む西太平洋地区の糖尿病有病数は1億3,200万人(有病率8.0%)で、世界でもっとも糖尿病が多い地域だ。世界の成人糖尿病有病者の3人に1人は、西太平洋地区に集中している。 成人の糖尿病有病者が多い国の世界上位は、1位 中国(9,230万人)、2位 インド(6,300万人)、3位 米国(2,410万人)、4位 ブラジル(1,340万人)、5位 ロシア連邦(1,270万人)。 日本の糖尿病有病者は710万人で、世界第9位だ。糖尿病有病率は5.12%で、糖尿病が原因で死亡しいる人数は6万2,949人。糖尿病と診断されず治療を受けていない数は351万1000人に上る。 NCD (National Clinical Database) による年間死亡数は3,600万人、そのうち3.5%(約126万人)は糖尿病が原因。

2012年世界保健統計(WHO:世界保健機関)WHOは、NCDによる死亡数は2030年までに5,500万に増加すると予測している。 糖尿病患者及び予備軍は、年々増加状況に有る事が、WHOの報告から理解できる。 多数の患者達は、医師による診断の元に治療薬を受け、治療を続けているが、糖尿病は生涯治らない として、治療を途中であきらめている患者も多い。インスリンを打ち続け、まずい食事療法を続け、高価な医薬品を副作用に気遣いながら、生涯飲み続けるしか方法が無いのか・・・・! 

日本国内の成人4人に1人以上が糖尿病かその予備軍

糖尿病が強く疑われる人や可能性を否定できない「予備群」が合わせて27.1%と推計され、成人の4人に1人以上が糖尿病かその予備群であることが、厚生労働省の「2011年国民健康・栄養調査報告」であきらかになった。

調査は2011年国民生活基礎調査から無作為に抽出した全国の8,247人を対象に行われた。3,557人の血液検査結果などから全国民の健康を推計した。

 それによると、糖尿病が「強く疑われる人」は男性の15.7%、女性の7.6%、「予備群」は男性の17.3%、女性の15.4%に上る。合わせて男性の33.0%、女性の23.0%が糖尿病かその予備群であることが示された。

糖尿病が強く疑われる人の治療状況について、「インスリン注射か血糖降下薬で治療を受けている」と回答した人の割合は男性 54.4%、女性 46.2%で増加しているが、「治療を受けたことがない」という人の割合も依然として高い。  糖尿病を指摘されたことのある人の割合は、男性 15.7%、女性 8.6%。そのうち、糖尿病の治療を「受けている」と回答した人の割合は62.5%だった。  一方、治療を「受けていない」という人は37.6%(男性 39.0%、女性 35.4%)に上る。特に50歳代では、半数以上の51.5%(男性55.3%、女性42.5%)が「治療を受けていない」と回答した。

世界の糖尿病人口

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